営業の仕事をしていて、営業に慣れてきて一区切りすると転職を考えたりもします。
常に成績に追われている営業の仕事から解放され人事で仕事をしてみたいと感じる気持ちは本当によくわかりますね。
僕の話をすると、現在は中小企業で営業マンをしながらもプレイングマネージャーとして働いているため面接や人事などの仕事も行ったりします。
営業の仕事に飽きてきたり次へのステップアップを検討している人もいると思いますので、そんな方の為に書いていこうと思います。
営業で人事に転職することは合理性がある
人事の仕事にはあらゆる角度から組織の活性化させる重要な役割を果たす部署です。
僕は人事の仕事をするなら営業の経験は必要かなと思っています。というのも、営業は多くの人と会って商談を繰り返します。
年から年中「はじめまして」の挨拶から始まり、信頼関係を作り商品を購入してもらうためにあの手この手を使いながら契約を取ろうと考えます。
そんな出会いの多い営業はいつのまにか人を見る目を養っているとも言えますからね。
もう少し掘り下げていきましょう。
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①:営業は単純に出会いの数が多く、人を見極める能力を高めている
まずは一つ目ですが、冒頭にも触れました「営業は日々の出会いで目が肥えている」という点です。
「この人はどんな人なのかな?」と自分の中で対面する中で人のタイプのデータが自然と蓄積されている。そんなデータを活かして「〇〇さんは向上心が強いタイプ」などと判断することが出来ます。
人事には「どのような人材を組織に充当し、組織に勢いをつけるか?」など慎重に行います。
②:営業実戦で培われたコミュニケーション能力をすぐ活かせる
人事は組織を発展させ、向上していく空気感を作る仕事です。
人事者の重要なポイントは小難しいカタカナを並べて人をコントロールする仕事ではありません。
むしろ逆でコミュニケーションを使いユーモアを交えながら組織に対し活力を生んでいくことが大きな役割です。
営業では嘘でもテンションを上げて相手先に向かいます。
コミュニケーションをスキルを駆使し、相手の気持ちを汲み取りベストな提案をしていくことを生業として働いているのでマネジメントや人事などに精通する内容は多かったりするんですね。
僕はマネジメントをしていて営業経験が本当に役に立ったと思っています。
③:交渉で身に付いた適切な人員配置を実現
営業で培う能力に「交渉に必要な人員配置」があります。
交渉は「相手先の担当者のタイプは気の強そうなタイプだから、あえてこちらは優しいタイプの人間を投入しよう」など相性を判断し人材を変えるなどの手法をとります。
「人は石垣人は城」という言葉がありますが、どんな人を雇用し、どこへ配置をするかで企業への価値提供は大きく変化をし、そのまま事業への発展とリンクしていく。
その点で交渉で相手の性質を見極める力を身に着けている営業職は人事には向いていると言えるでしょう。
営業から人事を体験して感じたこと(僕の体験談)
営業のプレイングマネジャーとして活動し、人事の仕事も体験をした僕の経験談を話そうと思います。
僕の感想をまとめると「人事で組織は全てが決定する」と感じているほど大切だと思います。
体験①:ユーモア力は必須
結局、伸びるのは楽しい組織です。
規則に縛られ、自由とユーモアを失った企業は衰退していきます。
常に「どうやったら楽しい組織が生まれるのか?」を人事は考えなければいけません。
- 社員同士の関係性はどのようになっているか?
- マイナスな派閥は出来ていないか?
など大切なチェックポイントです。
ここで営業で培ったユーモア力を使う時がきます。
僕たち営業マンはお客を警戒させない為にユーモアな表現をすることが多くありますよね。また笑顔を作ることも多い。
もし上記2つのような部署が存在するとしたら持ち前の営業力を活かして、すぐに対策を考えましょう。
部署の管理職と連携を持ち、どのような人物を登用するかを考えることは非常に重要課題だと感じました。
「楽しく、指揮の上がる組織作りをどのように作っていくか?」をテーマに営業力で作り上げていきましょう。
体験②:商品を売るよりよほど社員のヒアリングの方が簡単
営業では常に神経を使い相手との交渉を繰り返します。
ある程度慣れてくるとそんなに負担には感じませんが、はじめの方はかなりのストレスを感じると思います。
しかし、これが人事の仕事をしていると圧倒的に営業で経験した「売る行為」よりも楽に感じるのです。
そりゃそうですよね。人に商品を購入してもらうよりも社員からヒアリングをして体制の課題を見つける方が簡単に決まっています。
- 働いていて楽しいかどうか
- 気になる社内の人間関係
- 待遇について
- 個人レベルでの疑問点
などお金をもらわない聞き取りは何かを売るよりも比較的に安易ではあります。
社内での課題をしっかりとヒアリングし、現場へ活かす作業は営業経験を大きく反映させることができますね。
体験③:問題社員への対応も早急に解決できる
従業員へのヒアリングをしていると結構な割合で「〇〇さんが問題です」と共通して名前が出てくる社員がいます。
上長からは見えない所で、常に社員同士のいざござはあったりするんですよね。このいざござを解決するのも人事の仕事。
相手からヒアリングを重ね問題点をしっかり相手へと伝えます。
営業経験が無い人はこの問題点を相手に伝える作業が凄く苦手だそう。(全員とは言えません)
しかし営業経験があるとデメリットや指摘というのは常日頃から行う仕事です。問題社員への対応も僕は比較的にスムーズに取り組むことが出来ました。
言いにくいことも、営業マンは言葉を選んで相手に伝えます。日々トラブルを起こさないように伝える訓練をしている営業マンからするとそんなに難易度が高いものでもありません。
僕はこの点では営業をやっていてよかったと非常に感じます。
体験④:社内調整力が培われている
営業では社内での調整を行わなければいけない状況は多々あります。
相手先が「すぐに商品が欲しい」と言われると契約は取れますが、他部署との調整が必要になってきます。
そんな時、発揮される能力が社内営業力(社内調整力)です。このスキルは人事でも武器として使えるスキルです。
と言うのも、人事では人間関係のトラブルが多発します。退職理由で「社内での人間関係で辞める」はランキング上位に食い込む常連です。
社内での人間関係のバランスを上手く作れる人材は営業力から生まれます。
【まとめ】営業から人事を希望することは正解である!
営業の経験は必ず人事に役立つという記事を書きました。
僕自身の現在進行形の仕事なのである程度の信憑性もあると思います。
僕が感じることですが、営業の経験は必ず人事に役立つと確信しているので、もし現在で営業の仕事をしていて人事に興味のあり転職など希望の方がいらしたら試してみてもいいのはないかと思います。
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