手前味噌ではありますが、現在僕は支店トップ3に入る営業マンです。
こんな僕も過去に「君は営業に向ていないよ」と冷たいこと言葉をかけられた経験があります。
確かにその時期は成績もいまいち、見込み客も作れず自信を失いかけていました。
ただでさえネガティブな感情に包まれている状況で「君、営業辞めた方がいいよ」と言われた際に本気で退職を考えました。
結論から申し上げると「他人に言われて辞めなくていい」と確信を持って言えます。
今回の記事では「なぜ営業の仕事を辞めなくていいのか?」について書いていこうと思います。
営業に向いていない根拠なんて無い!
はじめに営業に向いていないと言われた際に真に受ける必要はありません。
僕は当時はまだ営業マンのとして駆け出しだったし、会社には失礼ですが見習の身でした。
営業に向いているか、向いていないか分からない状態の中で一心不乱に営業活動を行っていたわけです。しかし心無い言葉を浴びせられ僕は意気消沈しました。
そもそも考えてみてほしいのですが、営業に向いていない人とはどんな人の事を言うのでしょうか?
- コミュニケーションレベルは高いけど、売上が作れない人?
- 話し下手だけど営業成績が優秀な人?
- 営業は嫌いだけど、何となく営業をしている人?
- 営業は好きで一生懸命だけど売れない人?
そもそも「向いてないの定義」は無いわけです。
僕の意見としては営業に向ていないと言われても、正面から捉える必要は無く、そんな言葉に感情を揺らされるよりも営業力を上げることを第一に考えましょう。
営業に向いている人ってどんな人?
営業の世界は総合力が大切です。関連記事に完全攻略!営業のコツを1ページに余すことなくまとめてみたという記事を書いていますが、営業に向いている人というのは営業のコツを理解している人です。
性格的な問題もありますが、営業成績が芳しくない人と言うのは何も考えずにただひたすら数を回る営業をこなしている人です。営業成績が低い人の特長は仕事ではなく作業をしている人と言えます。
ですが、確かに営業に向いている人の項目はいくつかあります。
- 向上心が高い人
- 同じ作業をすることが苦手な人
- 人と話をすることが好きな人、苦にならない人
営業に向いているタイプ①:向上心が高い人
営業職の世界は歩合制の給与形態が多く成果を出せば出した分だけ報酬に繋がります。営業職に向いていると言われるでしょう。向上心が強い人は常に上を目指し、より難易度の高い仕事へ取り組みたいと感じます。
そんな人は営業には完璧に向いていて難題であればあるほど燃えるタイプが多く、成約に導き対価を得ることで更に向上心を作っていきます。
「収入を多く稼ぎたい!」「成果に合わせて報酬をもらいたい!」など上昇志向の人には営業に向いていると言えるでしょう。
営業に向いているタイプ②:同じ作業を繰り返すことが苦手な人
事務業や工場など仕事内容がルーティン化されていることが嫌いな人は営業に向いていると言えます。
向上心の話しにも繋がってきますが、決まった仕事内容が嫌いということは反対に言えば日々変化のある仕事がしたいと感じているということです。また変化を作りたいと思うことは日々刺激的でありたいと願う人でしょう。
そんな常にエキサイティングな日々を送りたいと思う人は営業に向いています。
僕の会社の営業マンもよく売る人の特長として情報のアンテナが張っている人が多いです。日常的に世間の情勢や市場の変化など常に情報を仕入れており、お客に対し発信をしています。
受け身ではなく、自ら情報を取りに行き職場で活かす人は営業に向いていると言えますね。
営業に向いているタイプ③:人と話すことが好きな人、苦にならない人
「とにかく人が好き!」このようなタイプの人は生まれ持った営業マンでしょう。
営業の仕事をしているとコミュニケーションは必ず必要になりますが、仕事だからこそコミュニケーションを積極的に取っていると言えます。
退社すれば口数は減り、人との接触を避ける営業マンは多いです。
人と話をすることが大好きな人がいますが、そんな特長の人は大抵は多くの人脈があり好かれている人が多いです。
情報も周りからどんどん入ってきますし、人が好きだからこそ嫌味の無いコミュニケーションは才能とも言えます。
また人と話すことが好きではなくても嫌いじゃない人も営業に向いていると感じます。プライベートでは口数は多い方ではないが、仕事で人と関わることは好きという方も営業マンには多いです。
芸人さんにも同じような特長を持った人が多くいますね。仕事ではテンションを上げて話をするが、普段は全く明るいタイプではないみたいな。
仕事となると会話への捉え方も変わるため、仕事では人と話をすることが苦にならないなんて人は営業に向いていると言えますね。
営業向いていない人ってどんな人?
次に営業に向いていない人の特長ですが、営業に向いていないという性格は凄く細かな話になってきます。というのも向いていないの定義は凄く難しいからです。
要は「何を基準に向いていないのか?」という話になってきます。
営業に向いていないタイプ①:向上心が低い
営業に向いているタイプで紹介をした向上心が高い人の反対のタイプです。営業に向いていないと言えるでしょう。
僕は向上心が消えてしまえば営業の仕事は辞めようと思っています。それほど向上心は大切です。
コミュニケーションレベルが高い低いなどテクニックの話しではなく、メンタルの問題です。仕事に対し向上心を失った営業マンは成果を出し続けることは難しいです。
日々顧客と顔を合わせる営業マンは仕事に対し熱量が無くなると自然と成績も下がってきます。指示待ちのスタンスで仕事をしたい人などは営業職は辛いでしょう。
向上心が低い人というのは営業に向いていないと言われてもおかしくないでしょう。
営業に向いていないタイプ②:こまめな連絡、報告が苦手な人
営業は常にクライアントや顧客と商品の成約が決定するまでは頻繁に連絡のやりとりを行わなければいけません。
- 挨拶電話
- アポイントの獲得
- お礼のメール
- etc
油断を生んでしまえばすぐに他社との契約が進んでしまう為、常に契約までは緊張感のある時間を過ごさなければいけません。人と関わることがとても苦痛で夜も眠れないほど辛いとしたら営業に向いていないかもしれません。
こまめに連絡を取り合うことが苦手な人というのは営業には不向きと言えるでしょう。トップ営業マンは連絡をまめに行ないます。常に信頼関係をどうやって構築していくかばかり考えていますので、自然と連絡のやりとりが交わされるようになるんですね。
営業に向ていないと言われた時の対処法
では「君は営業に向いてないよ」と言われた際にどのような対処法を取ればよいのか?
僕の体験談を含めて書いていこうと思います。
対処法①営業スキルを上げる
まずはシンプルです。営業スキルを上げましょう。これが1番大切で最重要です。
営業スキルやセールススキルは意外に簡単に上がります。トップセールスマンになるにはある程度のハードルはありますが、社内で活躍する営業マンになるレベルだとコツさえ掴んでしまえばそんなに難しいことではありません。
セールススキルをあげる記事を過去に書いていますので、時間がある時に見てみて下さい。
他にも営業で成果が出ない人のやってしまう営業方法などもまとめています。
「営業に向いてないよ」との言葉を一気に払拭するのは成果を上げることが最短です。
また営業スキルは1度身に着けてしまえばどこでも通用する技術です。商品が変わってもやることは大体同じ内容ですし、人間相手にすることなのでスキルもそのまま応用できるでしょう。
短期間で一気に勉強して身に着け一生使える宝のスキルを身に着けましょう。
対処法②上司との関係はほどほどに
上司に頼りっきりの営業マンはいつか行き詰まります。社内の誰かに依存することは営業成績には返ってリスクに発展するケースがあります。
僕の同僚の男性職員の話しですが飛び込み営業が苦手な方がいました。その上司との関係を重視するタイプの方で、仕事は上司からもらっていたんです。顧客から問い合わせがあると上司が部下に仕事を振ります。
僕の同僚は上司から気に入られていたので、いつも仕事が振られるのはその男性職員。僕たちは羨ましくもありました。しかし、その男性社員の悲惨な時間はこれからです。
上司が異動になり新しい上司が誕生しました。彼は今まで前上司から仕事をもらっていたので、新しい上司からは全く仕事を振ってもらえなくなりました。
全営業マンに万遍なく仕事を振られるようになったため、僕の同僚は仕事をもらえず苦手な飛び込み営業をするように。
しかし、今までは上司に依存をしていた為に全く成績も上がることはない。新上司に詰められ「今までどんな営業をしていたんだ」と非難され、同僚は「仕事を上司にもらっていました」とも言えず、「すいません、これから頑張ります」の連発でした。
上司に気に入られることはプラスに働くかもしれませんが、気に入られようと努力する必要はありません。普段そんなに顔を合わせることもありませんし、上司に気に入られることが自分の実力が磨かれるわけでもないです。
自分の営業スキルを上げることが結局、回りまわって自分の最大の利益になります。
対処法③営業成果を周りと競わず自分と向き合う
仕事への成果は周りの同僚と比べてしまうことがあるかもしれません。中には周りと比べることで自分を追い込み奮起させる人もいます。
しかし人と自分を比べることで劣等感の方が勝るのなら他人と自分を対比することはやめましょう。何も得るものはありません。
営業は周りと競うことが仕事ではありません。お客の利益を生むことが仕事です。結果、その利益が自分に返ってくる。
同僚と競う気持ちも分からなくはありませんが、競うあまりに売らなくてもいい商品を売ってしまったり焦りに繋がります。
他人と競うのではなく、自分と競いましょう。自分と競うということは能力を磨き、信頼関係を広げることです。
【まとめ】営業の可能性は無限大にある!
「営業に向いてないと言われた」際の対処法をまとめました。
向ていないと言われても特に気にすることなく、自分のやり方で一生懸命に頑張ることが大切です。また他人と競うのではなく、自分の価値を上げる努力をしましょう。
営業の可能性は無限大にあります。トップセールスマンの需要はこれからもどんどん広がります。引く手あまたです。
今の職場でスキルを磨き実力がつけば、転職などをして営業舞台を変えることも一つの方法です。
一度しか無い人生ですから、営業に向いてないと言われて真に受けていけません。時間の無駄ですからね。
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