M&A業界は今とてつもない熱量に溢れています。
驚くのは業界未経験の20代を積極採用していること。
なぜなら「事業承継問題」「成長戦略でのM&A」など過去に類がないほど需要が増えているからです。
日本政府や地方自治体も経済活性のためM&Aを推奨しているので、信頼性も高い業界です。
特に営業出身者は交渉や人間関係の構築に経験があることから、積極採用が進んでいます。
この記事では以下のことが分かります。
- 未経験からM&A業界へ。なぜ今M&Aなのか
- M&A業界に感じる敷居の高さの正体
- 業界のやりがいとデメリット
ぜひ参考にしてみてください。
未経験からM&A業界へ。なぜ今M&Aなのか?

なぜ今M&Aが熱いのか。理由は明確にあります。
事業承継の問題が深刻になっている
日本の中小企業では、経営者の高齢化と後継者不足が深刻な問題になっています。
「社長が70代になったけど引き継ぐ人間がいない」という会社は全国に山ほどあります。このまま放置すれば廃業するしかない。でもその会社には長年の技術と、働く従業員がいます。
M&Aはその解決策として機能しています。会社を誰かに引き継ぐことで、技術も雇用も守ることができる。経営者にとっても従業員にとっても、地域経済にとってもメリットがある。だから政府や自治体もM&Aを後押ししているんです。
M&A仲介の仕組みはシンプルで、以下のような流れです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 売り手企業が相談 | 後継者不足・事業売却を検討する経営者がM&A仲介会社に相談 |
| ② 仲介会社がマッチング | 条件に合う買い手企業を探し、交渉をサポート |
| ③ 買い手企業が引き継ぐ | 事業・従業員・技術がそのまま存続 |
| ④ 双方が成約 | 売り手は引退・買い手は事業拡大、仲介会社に手数料が発生 |
このマッチングと交渉を担う人材が、今圧倒的に足りていません。
成長分野なのに人が足りていない
M&A仲介の市場は2010年代から急速に拡大しています。
需要は増える一方ですが、専門人材の育成が追いついていない。業界全体として「即戦力になれる人材が圧倒的に足りていない」というのが現状です。
この状況が未経験者にとってのチャンスになっています。業界経験がゼロでも採用する会社が増えているのは、「採用しないと仕事が回らない」というシンプルな事情もあります。
営業経験があると有利な理由
M&A仲介で重要なのは、交渉力と信頼関係の構築です。
経営者は自分の会社を売る・買うという人生レベルの決断をしています。そこには数字だけでなく、感情と信頼が大きく絡んできます。
営業で培ったスキルが、M&Aではそのまま武器になります。
| 営業での経験 | M&Aでの活かし方 |
|---|---|
| 初対面でも信頼関係を作る | 経営者との関係構築・長期的な信頼形成 |
| 粘り強い交渉 | 売り手・買い手の条件調整・利害の一致 |
| ニーズのヒアリング | 経営課題の把握・売却・買収の動機を引き出す |
| クロージング | 成約に向けた最終合意の形成 |
専門知識は入社後に学べますが、人間力はそう簡単には身につきません。だから営業経験者が重宝されているんです。
M&A業界に感じる敷居の高いイメージ
「M&Aって難しそう」「自分には無理じゃないか」と思っている人も多いはずです。正直、僕もそう思っていました。でも調べるほど、そのイメージとは少し違うことが分かってきました。
未経験でもやっていけるのか?
結論から言うと、やっていけます。
多くのM&A仲介会社では入社後に体系的な研修が用意されています。M&Aの基本知識、法務・財務の最低限の知識、交渉の進め方など、業務に必要なことは会社が教えてくれます。
むしろ「業界未経験の方が変なクセがなくていい」という声もあるくらいです。重要なのは学ぶ意欲と人と向き合う姿勢です。
給与形態は固定+インセンティブが主流
M&A業界の報酬体系は固定給にインセンティブが加わる形が主流です。
| キャリアステージ | 目安年収 |
|---|---|
| 入社1年目(研修・育成期間) | 400〜600万円 |
| 成果が出始める2〜3年目 | 700〜1,000万円 |
| トップ営業クラス | 1,000万円〜 |
「頑張りが給料に反映されない」という悩みを持つ営業マンには刺さる仕組みです。ただしその分プレッシャーも大きい。稼げる代わりに、それなりの結果を求められるという点は理解しておく必要があります。
まずは話を聞くだけでもいい
「転職するかどうかまだ分からない」という段階でも、業界の話を聞くことは有益です。
M&A業界に特化したエージェントに相談すれば、実際の業務内容・給与水準・求めるスキルをリアルに教えてもらえます。「話を聞いてみたらイメージと全然違った」というのはよくある話で、情報収集の段階で動くことは損になりません。
M&A業界のやりがい
それでもM&A業界が人を惹きつけるのには理由があります。
年収の高さ 実力次第で高収入を狙える業界はそう多くありません。「頑張りが給料に反映されない」という悩みを持つ営業マンには特に刺さります。
社会的意義のある仕事 廃業しかなかった会社が、M&Aによって存続する。経営者の想いが次の世代に受け継がれる。そういう場面に立ち会えることは、数字には表れない大きなやりがいです。
多くの経営者と関われる 普通に生きていたら話すことのないような経営者と日常的に向き合う仕事です。「レベルの高い人たちと働きたい」という人には特に向いている環境です。
業界のデメリット

良い面だけ書いても意味がないので正直に書きます。
プレッシャーが大きい M&Aは1件の成約に数か月から1年かかることもあります。案件が途中で流れることも当然あります。成果が出ない時期にどう耐えるか、精神的なタフさが必要です。
知識のキャッチアップが大変 法律・財務・税務など幅広い専門知識が必要です。入社後に学べるとはいえ、勉強が苦手な人にはしんどい部分があります。
こういった点も含めて、向いている人と向いていない人をまとめると以下のようになります。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 稼ぎたい・成長したいという動機が強い | 安定志向でプレッシャーが苦手 |
| 勉強することが苦でない | 専門知識のキャッチアップが嫌 |
| 経営者と対等に話せるようになりたい | 成果が出るまでの期間を耐えられない |
| 長期的な関係構築が得意 | 短期で結果を出すことにこだわりすぎる |
「稼ぎたい・成長したい」という動機がない人には、正直きつい業界だと思います。雰囲気で入ると後悔する可能性があるので、自分の動機を確認しておくことは必要です。
まとめ:20代の若手営業マンは挑むべき
M&A業界は今確実に伸びています。そして人材不足という現実が、未経験者へのドアを開けています。
「今の営業でもっと成長したい」「もっとレベルの高い仕事がしたい」という気持ちがあるなら、まず情報収集だけでもしてみることをおすすめします。
転職するかどうかは、動いてみてから決めても遅くないですよ。


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